日産フェアレディZ。

初代S30型系は1969年、先代モデルであるオープンボディのダットサン・フェアレディに代わって発売された。ヨーロッパ製の高級GTに匹敵するスペックと魅力あるスタイルを兼ね備え、北米市場を中心に大ヒット。フェアレディZは日産のイメージリーダーカーとして、足掛け10年もの長期に渡って生産され、「Z」の愛称で愛されきた。

その後、1978年、1983年とモデルチェンジを重ねるもロングノーズ・ショートデッキという「フェアレディZ」のコンセプトを継承し、1989年4代目となるZ32型は『スポーツカーに乗ろうと思う』をキャッチコピーにバブル景気の絶頂期と崩壊、その後の日産の経営悪化のため10年以上という長期に渡り生産され、時代の波と共に歩んできたが2000年9月、フェアレディZは絶版車種となり一端はその歴史に幕を閉じた。

2002年7月、Z33型フェアレディZとして2シータークーペのみで2年ぶりの復活を遂げるも、当時の日産が危機的状況だったこともあって十分な制作予算がかけられなかった。スタイリングやパワーは悪くなかったが、エンジンや乗り心地の滑らかさ、特にインテリアの質感で不満が残る形となったが次ぐZ34型でその不安を一掃。値段も同程度の性能と言われる「ポルシェ」の約半額という驚きの価格。

スカイライン同様、新旧車問わずにその人気は計り知れない。若者の心を掴んできた歴代モデルは今なお愛され続けおり、新型モデルではボディ、インテリア共に高級感を増してインパクトと共にフェアレディZは愛されている。

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